泣き相撲

坂上田村麻呂が、鎮座祭のお祝いに従者に相撲をとらせたのに始まり、その後、特殊神事として信仰され、満一歳の長男と資格が重んじられ、泣いた方が負けとされている。

南部藩旧記録に「十二番相撲御座候」とある。

近年は例大祭特殊神事十二番角力式の他に地域、性別に係わりなく参加できる「毘沙門祭り 全国泣き相撲大会」を開催。

国内外をとわず多くの豆力士たちが境内に元気な声を響かせている。

稚児の宮として親しまれており、幼児成長過程の「安産祈願」「初宮詣」「七五三詣」などの祈願者が多く訪れる。

全国泣き相撲大会

お子様の健やかな成長を願い開催されている毘沙門まつり・全国泣き相撲大会。

生後6ヶ月から1歳6ヶ月までの豆力士が親方に抱えられ土俵に上がり「ヨーッヨーッ」という掛け声でお互いの顔を近づけ勝負を競います。

この泣き相撲の全国大会が、5月上旬に毘沙門まつりのメイン催事として開催され、国内外を問わず多くの参加者で賑わいます。

泣き相撲の歴史

ここで行われる泣き相撲は、古くから三熊野神社の特殊神事で、正式には9月の例祭に行う「十二番角力式(じゅうにばんすもうしき)」のことを言います。

言い伝えによると、延暦年中(782年~806年)坂上田村麻呂が、この地で部下に相撲を取らせたのが始まりと伝えられています。

その後、猿ヶ石川を境とした南・北成島の青年(22歳)による相撲は、勝利した方に豊作をもたらすという占いが流血の争いとなった事から、宝永3年(1706年)神社氏子の長男で、数え2歳の幼児による泣き相撲に変わり、南北にわかれ6組で取り組みを行い、先に泣き出した方が負けと決められています。

現在は幼児成長と豊作を祈る行事として続けられています。

江戸時代から続く民俗行事であることから、平成5年に花巻市の無形民俗文化財に指定されています。

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